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Tue Nov 30

11月5日,google の女性テクニカルライターがtwitterの男性エンジニアに性的いやがらせを受けた事件がおきました.

発端は被害者の女性が投稿したブログです.
A Hell of a timeとタイトルされたブログには,その時のことが赤裸々に書かれています.
この事件,注目されたのはgoogleとtwitterという著名な先進企業の関係者同士のトラブルということだけではありません.被害者の女性は加害者 の男性の実名をブログ掲載したのです.(実際にそのような事実があったのか検証する立場にありませんが,本稿では話を単純にするために,女性テクニカルラ イターを被害者,男性エンジニアを加害者と断定表記しています.)

 被害者自らが実名を公開しているブログで,加害者の実名を公開した行動について「勇敢だ」との賞賛や「やりすぎだ」との非難,加害者のプライバ シーに関する考え方等,多数の意見がネット上で飛び交いました.Twitter上でも様々な議論がなされました.被害者のブログにも300件を超えるコメ ントが寄せられています.このブログをテーマにした記事は,The Huffington Post computer worldな どで今も確認できます.議論が派生して,これらのメディアが実名報道したことについても賛否の意見が多数投稿されています.techcrunchは記事を 一旦掲載しましたが,現状は削除しています.しかし画面キャプチャーや魚拓ページが数多く存在し,記事を掲載した事実を完全に消し去ることは出来ていませ ん.削除した事自体を題材にしたブログも見られます.これらのことが1日を置かずに全世界に配信されてゆきました.ネット上でのバイラルの威力を痛感させ られる事件です.しかし,本当に恐ろしいのは,被害者・加害者双方のプライバシーのありようです.

 今も日本に居ながらにして,被害者の女性の問題となったブログのみならず,Twitterで現在の様子をチェックできます.Flickrにはたくさんのスナップ写真が投稿されています.疎遠になっているご主人のことまで分かります.
 加害者の男性についても同じです.さすがにTwitterもブログも事件後はアップデートされていませんが,過去のブログを読めば,単にTwitter のエンジニアということだけはなく,100ノードのAmazonEC2をコントロールする手法やクロスサイトスクリプティング等の豊富な技術知識をもつエ ンジニアであることがわかります.そもそも被害者も参加したカンファレンス[ApacheCon technical conference]でスピーチをするほどの人です.また,おおよその住所やスキー、ハイキングが趣味であることも分かります.Linkedinのアカ ウントをチェックすれば出身大学や執筆している書籍もわかります,16才で起業してからの職務経歴も辿れます.

 被害者は許しがたい行為に対して,ブログで実名告発することで加害者に制裁を加えたいと考えたのでしょう.おそらく,その目的は達成したのではな いでしょうか?日本でも犯罪者の実名報道の是非が議論されることは珍しくありません.しかし,新聞にせよ週刊誌にせよ,編集者がチェックしたものでなけれ ば,世の中には配信されません.Twitterのツイートであっても,組織のしかるべき立場の人が承認して初めてアカウントから発信できる運用をしている 企業も少なくありません.テレビにしても,ライブ中継以外は放送前に様々なチェックを経由した上で電波に流れます.尖閣諸島での漁船衝突事故の映像を流し た海上保安庁の職員も,youtubeに配信する前にCNNに情報を提供したにも係わらず,ニュースとして配信されませんでした.


ソーシャルメディアを利用した制裁行動をとる人々:ショック・アブソーバー:ITmedia オルタナティブ・ブログ (via petapeta) | Permalink